在日米軍再編の中間報告(10月末) で、神奈川県厚木基地から山口県岩国基地へ空母艦載機57機の移転、兵士1600人の移駐、岩国基地での早期警戒機4機のNLP実施などが明らかになりました。艦載機のNLPは、硫黄島で実施とありますが岩国での実施に含みを残しています。移転に反対する広島県西部の住民が、12月3日、廿日市市内で「岩国基地の拡大・強化に反対する広島県西部住民の会」の結成集会を開き、住民と行政が一体となって計画の白紙撤回を求めていくことを決めました。結成集会には、廿日市市、大竹市、広島市、江田島市などから事務局が予想した倍の住民、約200人と、テレビ・新聞など多くのマスコミも参加し、関心の高さを裏付けました。 共同代表の柴田もゆるさんの開会あいさつに続き、県西部3市で構成する移転計画反対期成同盟の山下三郎・廿日市市長も出席し、「住民の会の結成は運動の大きな力となる。行政と住民がともに協力して頑張ろう」とあいさつで述べました。続いて「厚木基地爆音防止期成同盟」副委員長の金子豊貴男さんが講演。厚木基地周辺の騒音被害をビデ才で紹介しながら、「騒音のひどい半径10キロを岩国基地へあてはめると、宮島付近から騒音が激しくなる。撤回させるためには、厚木や岩国周辺、沖縄などの自治体や住民が連携することが絶対に必要だ」と強調されました。さらに11月、5人の女性が中心となって呼びかけ、岩国基地の強化に反対する市民の会を立ち上げた岩国市からも河本かおるさんが出席。「周辺住民の反対運動が大きな力になる。今後も連携を深めながら粘り強く運動していこう」とあいさつし 、大きな拍手をうけました。また、宮島町の吉田正裕・大聖院座主は、「厚木の被害は予想以上。先人たちが守ってきた美しい静かな環境を、子や孫に残すため頑張っていきたい」と話されました。 最後に「だれもが平和で安心できるくらしを求め、住民と行政が一体になって計画の白紙撤回の世論と運動を広げていこう!」とのアピールを採択し、学習会やニュースレターの発行など、今後の運動方針を確認しました。 狭い会場は多くの人であふれ、熱気ある集会となりました。 ![]() 結成集会で寄せられた参加者(入会者)からのメッセージ
岩国基地の拡張・強化に反対する広島県西部住民の会結成集会のご盛会を祝します。 在日米軍再編に関する中間報告が10月29日に公表されましたが、この報告の内容には、ご存知のとおり厚木基地機能の岩国基地への移転が盛り込まれており、同基地周辺における騒音被害や事故発生はもとより、県内全域での低空飛行訓練における騒音被害などの増大が予想されます。 特に岩国基地に近接する宮島には厳島神社や弥山原始林などの世界遺産を有しており、これらの自然や歴史、そして文化などに大きな影響を与える、住民の安全や安心を脅かすような岩国基地の機能強化は容認できないものです。 廿日市市も周辺自治体と連携して岩国基地NLP移転計画反対期成同盟を結成して国などへ要望活動を行っていますが、より大きな力とするためには市民の皆様のお力添えが必要です。 岩国基地の拡張・強化に反対する広島県西部住民の会結成を機にともに手を取り合って、岩国基地の機能強化が行われないようにがんばりましょう。 皆様方の熱心なる活動に敬意を表します。ねばり強くがんばって行きましょう。 岩国基地NLP移転計画反対期成同盟では国への移転に反対する要請文を提出しており中でも世界遺産宮島の生態系と題して専門家の先生に資料提供等いただき冊ろとして出来上がっております。 歴史と文化の宝庫である宮島の遺産を永くまもり続けていくためにも断固移転計画は反対の立場としてがんばっておりますので協同で頑張りましょう。 日本三景の一つでもあり、世界遺産に登録されている宮島は、古来より「祈りの場」「癒しの場」として多くの皆様にお参りをしていただいてきました。 それは、弥山原始林を中心とした自然の美しさを先人たちが護ってきたからだと思います。近年、地球温暖化の原因で台風の進路が変わり、度々宮島を襲うようになりました。雨の降り方も一極集中になり、9月には、60年ぶりの土石流被害も起こりました。自然が私たちに警笛を鳴らしているのだろうと思います。このような時期に、岩国基地が拡張強化され手、宮島上空を多くの飛行機が飛ぶと、必ず自然は破壊され、壊滅的な状態になるのではないかと危惧しております。 先人たちが残してくれた環境を後世に伝えていく為にも、今私たちが出来ることをしなければならないのではないかと思います。一人一人の力は小さいですが、住民と行政が一体となって声を上げ、「神聖なる神の島 宮島」を護って生きたいと思いますので皆様のご協力お願い致します。 12月3日の岩国基地の拡張・強化に反対する広島県西部住民の会結成集会の開催は誠時期を得たものであり住民の安心と安全を守るとする事が自治体の一番の責務と思っております。私は賛意を表します。 岩国基地へのNLP移転計画反対期成同盟を三市二町で結成し活動を行ってまいりました。合併後も参加させていただいており、皆さんと思いは一つだと思っております。 前日の12月2日には第3回岩国基地増強計画反対広島県連合会議の開催をいたします。 今回の岩国基地の拡張強化(NLP)は地域自治体は元より住民説明もない中、在日米軍の再編の中間報告がなされ来年3月には最終報告に繋がたいとの意向であり断じて容認できないと考えます。 私達は厚木に学び厚木の実態を知り、そして広島県北地域の低空飛行を他人事として来た反省に立ち強力にこの運動を進めるべきと思っています。 ご案内を戴いた、今回の結成大会にはぜひ出席したいとおりますが、兼ねてよりの日程が入っており今回大変残念ですが参加が叶いません。 これを契機に、貴会が住民の大きな理解を得て当初の目的が達成されますよう義心より祈念をいたしましてメッセージといたします。 広島県西部住民の会の盛会を祝して 米軍再編の中間報告は地域住民を無視したものであり、米軍厚木基地からの米海兵隊の岩国基地への移転により、NLP訓練がもたらす騒音が夜間にも及ぶ耐え難いものとなることは必死です。これは隣接する県西部の住民はもとより、県北の訓練ルートの住民も見逃すことのできない大きな問題です。 県北の超低空飛行訓練は最近、回数が若干減少したようですが、移転が完成すれば、以前にも増して飛行回数が増加することは避けられないと予測できます。 わたしたち県北連絡会は、平和な生活が突然の轟音による恐怖と危険に怯える生活はなくなって欲しいと努力を続けているところです。 広島、山口両県の官民一体となって反対運動を展開し、計画の撤回にむけて共にがんばりましょう。 結成集会のご盛会を祈念いたします。 「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県西部住民の会」の結成おめでとうございます。 西部地区3市の自治体で構成する「岩国基地NLP移転計画反対期成同盟」の一員として、住民の皆様方の連帯は、今後の活動を進めるにあたって誠に心強いかぎりです。 「岩国基地機能強化反対」の共通の志のもと、あらゆる運動を結集し、要求実現に向け、私どもも努力してまいります。 |