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「九条の会・はつかいち」結成アピール

被爆60年目を迎えています。決して忘れてはならない出来事を、記憶に刻むことを大切にし、核兵器廃絶と恒久平和を願い続けてきたのがヒロシマ・ナガサキの60年でした。その背後で憲法第9条は、支柱として大きな役割を果たしてきました。

日本の侵略戦争がもたらした内外の大きな被害への反省をふまえて日本国憲法は制定されました。中でも戦争放棄と戦力の不保持をうたった憲法第9条は、平和な国家として再出発し、武力によらずに国際社会への責任を果たす決意を公にしたものです。

このような憲法第9条の理念はしばしば踏み越えられ、軍備の拡張、自衛隊の海外派兵などが行われてきましたが、それでも一定の歯止めとして今日まで機能してきました。しかし、アメリカの世界戦略に連動するように自衛隊がイラクに駐留している現在、かつてないほどの激しさをもって憲法「改正」が宣伝されてきています。そのような主張の矛先は第9条に向けられています。さらに9月11日に行われた総選挙は改憲派の圧勝に終わり、改憲への動きが加速度的に進むことが危惧されます。

武力によって平和を生み出すことはできません。わたしたちは、世界に武力が行使され続ける今こそ、憲法第9条のもつ意味を大切に守り、その理念の実現のために努力していくことが求められているのだと思います。

わたしたちは、本日ここに「九条の会・はつかいち」を結成し、憲法第9条を変更しようとする動きに対抗するために、様々な方法で取り組むことを決意すると共に、多くの方々がこの動きに連なってくださる よう呼びかけます。

2005年10月8日
「九条の会・はつかいち」結成集会参加者一同


【呼びかけ人】
池上 忍(弁護士)泉 哲哉(司法書士)伊藤博利(元廿日市市議)魚坂 寛(元高校教員)
蛯江紀雄(NPOふくし文化塾はつかいち副理事長)沖本富男(元廿日市市議)
香川康夫(社会保険労務士)金井塚 務(広島フィールドミュージアム会長)
亀谷敏男(四季が丘地区町内会連合会会長) 庄野直美(女学院大学名誉教授)
柴田もゆる(廿日市教会牧師)菅梅素弘(正覚院住職)杉原 助 (日本基督教団隠退牧師)
高木恭代(廿日市自然を考える会代表)田辺 学(元小学校校長)多羅俊夫(元海上保安庁第六管区部長)
中井 資(広大名誉教授)永井園恵(元保育園長)中田康之(元廿日市市議)中丸元良(幼稚園園長)
中村和人(元廿日市市議)橋本 真(幼稚園教諭)長谷 憲(医師)檜山好美(土地家屋調査士)
村田忠彦(全国薬害団体連絡協議会広島責任者)森本和子(元保育園長)矢吹文子(元保育園長)
横山 博(元阿品地区コミュニティ会長)


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