「真の意味の主権者として登場する」

川端純四郎さんが廿日市で講演

九条の会・はつかいち主催の「憲法施行60周年記念講演会」が5月12日、廿日市交流プラザで開かれた。

共同代表の多羅俊夫さんが開会のあいさつ、山下三郎廿日 市市長からのメッセージが紹介された後、宮城在住で「平和を つくりだす宗教者ネット in みやぎ」事務局長、川端純四郎さん (写真)の講演があった。

川端さんは「憲法60年と暴走する安倍内閣」と題する講演 で、憲法誕生後のアメリカの占領政策が1949年の「新中国」 成立により「逆コース」を歩み始めたこと、 さらにアメリカによって反共の最前線として位置づけられ、日本が軍備を増強してきたことなどを話し、 21世紀 の今、 アジア諸国との経済的、人的交流を困難にする安倍内閣の「暴走」が、破滅的な状況 を招きかねないことに警鐘を鳴らした。

また、国民投票法案の参議院での採決が近いことについて、もし国民投票が行われることになった場合、私たちは現憲法制定時には存在しなかった真の意味の主権者として、歴史の舞台に登場することになると指摘、憲法や「九条」をあらゆる場であらゆる人たちに、「それにつけても憲法は・・・」と話していこうと呼びかけた。

講演会には廿日市以外の九条の会会員を含め120人が参加、会場で記入した「国民投票法案の廃案を求める署名」は講演会終了後、ファックスで参議院議長に送られた。