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第2回廿日市・憲法語りべ講座
(2006.5.8〜6.5)


廿日市・憲法語りべ講座 第1課(2006.5.8)感想文

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もう20年ぐらい前、歴史や戦争の学習をしたあと、この憲法を読んだ時、涙が出ました。この憲法が生まれた時の雨雲が去って青空が開けたような気持ちを、ぜひみんなの心によびさましたいものです。。

前回夜あった時は、小さい子をつれて何回も来る自信がなく見送りました。昼間あってうれしいです。同じように子どもを園や学校に行かせている若い人がもっと来るかなあ…と思ったけど残念です。

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憲法を変えて新しい時代に合ったものに変えよう。60年もたったのだから新しくした方が良いのでは…。北朝鮮が日本に侵略してきたらどうする?自衛隊では太刀打ちできないのでは?等々、マスコミを使って様々な妄想を国民にいだかせ、改憲に向けさせようとする。憲法が変わったら私たちの生活は今より良くなるのか?悪くなるのか?それすら考えずに、改憲もいいのではないか、と安易に考える人々に恐ろしさをおぼえる。

この道はいつか来た道と、なんとなく時代のきな臭さに敏感になる方々はすでに高齢の方々、我々の世代はきな臭さにはあまりに鈍感だ。だからもっと権力者が今この時期に何をくわだてているかを知るためにこの講座を受講した。

今日の収穫は、講師の方が最後で述べられた幣原総理の答弁と憲法草案に関する説明要旨の一文だ。日本の総理の中にもこんな考えの人がいたのだ。幣原氏がどの様な人物で、戦前はどのような言動を行ったかは勉強不足の私には分からないが、少なくともこの時点では国民の気持ちを代弁しているように思われる。

現首相を含め、自民・民主・公明等の国会議員はこの一文を読んだことがあるのだろうか?今一度、思い直して改憲などとつまらないことに血まなこになるのではなく、国民の生活を豊かにするために生まれた憲法を守り育てて行く方向に改心できないだろうかと思った。(いつか自らも後悔することになろう)。

講座が終了するころには語りべになれるよう頑張りたい。

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池田加代子さんの「やさしいことばで日本国憲法」がとてもわかりやすかったです。買って読みたいと思います。
天皇制との関係で生まれた9条というのには少し悲しい思いでした。ですが、9条だけではなく、前文にも13条にもすばらしい言葉が散りばめられていて、この憲法を「改正」することの恐さを感じました。前文の2項目、「その権力は国民の代表者がこれを行使し」というところで「国民による」という意識が欠けているとおっしゃったところに、そのとおりだと感じました。
あまりに関心が低すぎ、このままいけば、どんな世の中になるのか本当に心配です。自由で豊かで平和に生きる権利を大切にしていきたいです。2課目からの話もしっかりききたいと思います。

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今日いただいた資料の中にある幣原喜重郎が国務大臣の時や総理大臣の時に述べた答弁は実に素晴らしいものであると思った。敗戦の大打撃が言わしめたものでしょう。しかしながら、これほどに戦争のおろかさを嘆き、この日本国憲法を賛美したにもかかわらず、あまり時間もおかぬ内にどんどん後退、変節していったことは、ほんとうに残念なことである。その原因は一体何だろう?経済優先のためか、権力の場にある人々の権力拡大のためか?いずれにしても、この憲法が言うところの国民主権、民主主義がないがしろにされていることだけは確かだと感じた。


廿日市・憲法語りべ講座 第2課(2006.5.15)感想文

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きょうの印象は「たたかう」ということ。憲法はその平和主義もあって、おだやかなものというイメージでしたが、「努力」や「行動」のことばの中に「たたかう」というニュアンスがふくまれていることが印象的でした。

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今回は憲法第11条、第12条、第13条、第24条、第25条、第26条、第27条、第28条を材料に日本国憲法を学んだ。学んだ後、講師の掲げたタイトル、こころ優しき憲法(いのちを何よりも大切にする日本国憲法)は真に言いえて妙であると感じ入った。前文と9条が土台となり、13条を柱として上記の条文が枝となり、つまるところ全てが前文と9条に収斂しているという見事さ! この見事さを知ることが出来たことはひとえにこの講座のおかげと感謝する次第である。一人で憲法の各条文を読んでもとてもこの絡みを見出すことは出来ない。

私の場合、憲法問題というと、第九条の「戦争の放棄・戦力の不保持・交戦権の否認」が中心だった。男女平等を謳っている第24条についてなんか、浅薄な私は従来の役割り否定しか頭になかった。これが今回、家庭内の暴力否定を始めとして国際的な暴力つまり戦争にいたる全ての暴力否定とつながるということに気付かされた。他の条文についても、私たちを守っている大切なものであることが明らかに示された。

次回が一層たのしみである。

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憲法13条に「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する……最大の尊重を必要とする」と書いてある。確か中学校くらいに習った様に(ただ法文を読んだだけで深くこの意味を考えたわけではない)思う。

戦前は個人として尊重されてはいなかった。特に今日の講義でなるほどと思ったことは、「家」の中に小天皇制を作ることにあると話されたところだった。

確かに国民の隅々まで戦争協力をさせようとしたら、親子、家族、男女の関係に階級をつけ、その中で主従を決めれば、コントロールしやすいと当時の権力者が考えたのだろう。これを今また元(60年前)に戻して、自分たちの思うような世の中(戦争国家)に変えようとする動きに早く全国民が気付かなければ、せっかく心優しい憲法が、時代の最先端を行く憲法が壊されてしまう。空気はあたり前の存在だが、なくなると人は生きていけない。なくなる前に、皆さん、見えないものに我々の生活は守られているということに気付きましょう。取り返しのつかぬことになる前に。考えれば考えるほど気分は落ち込みます。

アメリカ独立宣言に書かれてあることはすばらしい!230年前のものとは思えない。今も十分通用する言葉ですね。ブッシュ大統領は本当にアメリカの大統領なのか?と思ってしまった。

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