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語りべ講座の感想

(1月24日〜2月21日 19:00〜21:00 阿品公民館)

廿日市・憲法語りべ講座 第1課(2006.1.24)感想文

「やさしい日本国憲法」は読んだことがありますが(持っています)、あらためて噛み砕いて説明していただき、内容のすばらしさに感動しています。そして、これまで頭では素晴らしいことはもちろん分かっていましたが、やはりまだ自分のものになっていないな、と感じています。覚えてしまうくらい読みかえし、自分の中に取り込んでしまいたいと思います。日本だけのものでなく、この「全人類に向けたことば」を全世界に広めるべきだと思います。それなのに、まず当事者が改悪しようとしている…。大変な事態です!!一刻も早く若い人、子ども達にこの憲法のすばらしさと、いま憲法が直面している危機をきちんと伝えられるようになりたいです。(子どもを通じてその親たちが関心をもってくれないかと、いま、いろいろと考えています。大人どうしというのは、とくに思想・信条にかかわることになると、偏見・壁・守りなどなどガードを固くしてしまうので)。

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国益のためという言葉を最近良く耳にしますが、その言葉をふりまわして改憲を求める声がより大きくなって来ている様な気がします。今日のお話で、前文はまさにこういった改憲が主権在民をないがしろというか、縮小したい人々に対してきちんと声を上げているということに初めて気付きました。
われらはこれに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
今までさらっと読んでいたのですが、なるほどなーと感じました。
5の不寛容についても納得しました。イラク戦争の反対運動をして行く上で、多くの考え方を認めて行くことが平和につながって行くと実感しています。たくさんの真実を知ることですべての人を大切にできれば平和な世界がやって来ると思います。

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戦争でしか平和を築けなかった日本国民が、再び戦争をして何になるのかと考えてしまいます。イヤな事はイヤな事だとハッキリ言えない自民党と、イヤな事はイヤな事だと断然言える共産党とは全然違うと思います。もっとも自民党はイヤだと言わず好んで戦争をしかける方で有るが。小泉さんは国会答弁で戦争しないと言って、名前だけを自衛隊から軍隊へと名前を変えるだけだと言っていますが、アメリカからの要請で案を出しているのにと想います。郵政民営化問題に端を発し国民の支持を受けていると思っていますが、最近読売新聞を見ると28%の自民党支持と出ていました。自民党に今度の選挙で勝てそうな気がします。日本国憲法は絶対に守らなくてはいけないと思います。イギリスで始まった革命が、フランス革命、ロシア革命などを受けて日本国憲法が出来ました。もう戦争はイヤです。したくないので行動していきたいと思います。

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池田加代子さんの「やさしいことばで日本国憲法」がとてもわかりやすかったです。買って読みたいと思います。
天皇制との関係で生まれた9条というのには少し悲しい思いでした。ですが、9条だけではなく、前文にも13条にもすばらしい言葉が散りばめられていて、この憲法を「改正」することの恐さを感じました。前文の2項目、「その権力は国民の代表者がこれを行使し」というところで「国民による」という意識が欠けているとおっしゃったところに、そのとおりだと感じました。
あまりに関心が低すぎ、このままいけば、どんな世の中になるのか本当に心配です。自由で豊かで平和に生きる権利を大切にしていきたいです。2課目からの話もしっかりききたいと思います。

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日本国憲法前文をわかりやすい言葉で確認することができて良かったです。
憲法9条があったからこそ、戦後60年間、日本は戦争を、他国の人の命をうばうことがなかった。アメリカは47〜48年戦争をしてきた。小森さんが講演の中で「憲法が、日本人の命を、世界の平和を守ってきた。今、その憲法がつぶされようとしている。体をはって憲法を守らなければならない」旨の話を思い出しました。
二見さんが「憲法にみがきをかけよう!」と言われた。憲法語りべ講座でみんなといっしょにまなび、自分の言葉で、自分の思いで、憲法の大切さを一人でも多くの人に伝えていきたいと思っています。みんなが平和ボケから脱却できるようにがんばらなければ!
学生証をもらえてうれしいです。

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  • イマジンの曲がとてもいい声ですてきでした。
  • 九条が天皇制をのこすのとセットというのは知りませんでした。
  • 皆さんの意見、特に多羅さんが東京大空襲にもあっておられたという話を聞けてよかったです。

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人生後半に入りましたが、まだまだ憲法23条の精神により参加しました。
約40年ぶりに憲法を考えましたが、前文がとてもすばらしい。本日の話でさらに深く感じられました。次回も楽しみにしています。

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  1. 分かりやすく話していただいて、ありがたく思っています。
  2. 天皇制を維持するために9条が生まれたというお話に対し、国民の「戦争は嫌だという気持ちがそれを支えたのではないか?」という受講者の意見がありました。私はその意見ももっともだと思います。
1946年5月の毎日新聞の世論調査では、「戦争放棄」賛成70%、反対28%だったことが、それを裏付けています。
フィリッピンで死刑に処せられた山下奉文大将が次のような言葉を遺しています。
「皆様は、再び文化の香り高い日本をあの1863年丁独戦争によって豊沃なるヌレスリッヒ、ホルスタイン両州を奪はれたデンマークが再び武を用いる事を断念し、不毛の国土を世界に冠たる欧州随一の文化国家に作り上げたように建設されるであろう事を信じて疑いません。私共亡国の徒は衷心からの懺悔と共に異国の地下から日本復興を祈念いたします。新に軍国主義者共を追放し自ら主体的立場に代られた日本国民諸君、荒された戦禍の中から雄々しく立上がって頂き度い。それが又私の念願であります」(抜粋)
60年を経た今、日本国民自らの主体的立場如何が問われていると思います。

開講の弁で“知る・分かる・話す”にはステップがあると話した。実は近隣住民の小集会で、第一講の「憲法は前文+9条」の話をしてみました。話しはじめに「9条とは何か?」の質問をしてみたところ3分の2の方が“知らない”状態であった。以前、私の元職場で、憲法と国家公務員法の理解度について調査したところ、実に90%の人が知ってはいるが詳しくは“分からない”状態も経験している。
こういう状態をいかに打破するのか。
曰く、自衛権を持つと何故悪い、国際貢献をどうする、核を廃棄することを否定する近隣諸国にどう対応する、といった俗論を排するのに、マスコミすら旗色を鮮明にしない。ましてや核武装をいう言論人すらいる現状の中で、多数を制するために如何に分かりやすく語るかということ。
第一講を聴きながら改めてその重要性を認識した。
二見先生にあやかりたい!

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私は、各法律にもとづいて生活したり仕事をしたりすることはありますが、憲法は日常生活では空気のような存在でした。しかし、今、憲法が危ない状態が進行しているとき、「自分に何ができるのか」「何かをしなければ」という思いがこの語りべ講座に参加させました。
今日の講義で、前文と第9条が憲法の土台でそのうえに第13条が柱として立っているというお話は、憲法の5原則が型になって表われたようで、大変親しみぶかく聞きました。
日本国憲法と同時に、国連憲章、パリ不戦条約など、もっとほりさげて勉強してみたいと思います。


廿日市・憲法語りべ講座 第2課(2006.1.31)感想文

権利は英語でright(正しい)、まさに正当なものが権利なのですね。
公共の福祉が公の秩序に書きかえられようとしている。
環境権もプライバシー権も知る権利も第13条で十分対応できる。これらのことからも、今憲法を変えようとしている人たちの思惑が見えてきます。家制度を復活させ、天皇制を強化していく。男に国防の義務、女に家を守る義務。まさに戦争ができる国作りのために改憲が叫ばれている。これを見破れないと本当にこわいことになってしまいます。
正しいことである権利の数々。しっかりそれをみんなで勉強し、知っていかなければなりませんね。
民衆の生活はどんどん悪くなっていく、社会福祉が後退していく国のお金の使い方が憲法違反。憲法を守らずにいて、国をメチャクチャにしておいて、改憲を進める…。
いいかげんにして欲しいです。

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  • 英語の原文の意味と日本語の訳文の意味が違うところが具体的にわかってよかった。他にもあると思うので教えてほしい。
  • 環境権もプライバシー権、知る権利も第13条で十分対応できるというところをたくさんの人にも広めたいと思います。
  • 派遣というのは労働組合とはほとんど関係ないと思うが、彼らの権利はどのように保障できるのか教えてもらいたい。

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近代日本史の知識・事象を照らしながら、現代憲法条文を考えてみるのも理解を深めるのによいかと思う。

学校で習ったのは商法を少し習っただけで、基本的人権という名前は知っていましたが、内容は知りませんでした。日本国憲法は世界に誇るべき憲法であることを知りました。僕も憲法を守るために闘いたいと思います。体が弱いのであと何年生きられるか知りませんが頑張りたいと思います。

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  • 権利とは何か→権利はつねに脅かされている。
  • 不断の努力(=たたかい)によって、まもり、発展させるものとしての権利。
という部分で“困難に打ち勝つ”努力をし、保持していくこと、闘わなければ崩されるということに不安を感じました。やはりひとりひとりの人が気づいて行動しなければ…と切実に感じました。
24条の男女平等で、これだけ両性の本質的平等が保障されているのに、現実ではなかなかむずかしいものがあります。それに加え、このごろ流れ的に「家」を大切にしようという風潮を何かにつけて感じ、恐ろしい気持ちになっています。こどものもって帰った県の教育広報にもそういうことがのっていたように思い(ちょっと確かなことは忘れてしまいました)ぞっとした気持ちになりました。
教育基本法も変えられたらどのようになっていくのでしょうか…。
意見交換のときに、これからの世代に現実に起こった戦争を伝えていかなければ…という話がありました。私が小さいころにどのようにそのことを伝えられていたかというのを思い出すとき、読んでいた児童文学の中に「戦争をテーマ」にしていない本の中にも、避けられない日本の背景として必ず戦争体験が含まれていたことを先日読み返して確認しました。そういうものに自然にふれる機会がたくさんあったことで、特別意識しなくても心に流れ込んでいたように思います。そういう環境がなくなった今、伝えることはとてもむずかしいと思います。努力してこれからのこどもたちに伝え、守っていくことをしていかなければならないと思います。

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大幅に遅刻してしまい(20:00頃)、貴重な講義の大半を聞き逃してしまいました。「もったいない…!!」と後悔・反省しきりです。これから今回の課題部分をプリントを見直して自習しようと思います。(次の講義の内容に理解がつながるように)。
「基本的人権」は、私が「自分」というものを考え始めた10代の頃から、ずっと大切なテーマです。しかし、憲法で保障されているところの「基本的人権」について、その頃にしっかり理解していたわけではありませんから、それを支えに自分の存在を肯定的に認め、自信を持って生きるということはできませんでした(大人の社会に絶望していましたし)。もっと早くこれらの考えが自分の血となり骨となっていれば…!!と思います。大きな心の支えになり、自分の成長を助けてくれたことだろうと思います。そのような自分の成長期を振り返りながら、今まさに成長の悩みの中にある人、成長しても社会の中に自分の居場所を見出せない人、不当な扱いを受けている人…など、そのような人たちがもっと憲法をよりどころにすることができれば…という願いを、これからの自分の平和・人権活動の源としていきたいと思っています。

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日本国憲法第13条「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」。
実に気持ちの良い条文ですね。憲法の誕生いらい、立法・司法・行政がきちんと13条を守っていたら、日本はどんなに住みやすい国になっていたでしょう。
それに目をつぶっての自民党「新憲法草案」の「新しい人権」。9条「改正」という「毒まんじゅう」をくるむ「甘い皮」。
このまやかしを明らかにして、広く伝えていかなければ…。
国民の権利を「立法その他の国政の上で、最大限の尊重」をすれば、環境権もプライバシー権も知る権利も(個別に憲法に書いてなくても)守られる。立法・司法・行政が、13条をきちんと守れば、古い人権も新しい人権もきちんと守られる。要するに現在の憲法を十分に活かす政治を実現することが「新しい人権」確立への道。
考えていくと、あらためて自民党「新憲法草案」に怒りを覚えます。このインチキ!ついでに政治の怠慢のゴマカシまでやっている!
「毒まんじゅう」の「甘い皮」は、有毒無栄養の合成甘味料で味付けされているようです。絶対にうっかり食べないようにしましょう。


廿日市・憲法語りべ講座 第3課(2006.2.7)感想文

私は日本国憲法こそ世界に広めていくものだと思っています。でも私の周りの友達や子どもの友人など、自民党案や考え方に流されています。それを説得するのはとても難しいです。今日は多くのことを学びました。これらが伝えられるようになりたいです。

平和への理念なき、隣人への愛なき政治体制ゆえ、強いアメリカ軍事体制に引き回されて、若い人々の将来が非常に暗澹たる状態にあると思い、9条を守ることに必死になっています。

「自衛権」についての資料、大変勉強になりました。「二項を含めた解釈としては、結果的には、どんな戦争もできないことになる」ということで、二項の重要性がよくわかりました。
二見さん、とってもいい声だと思います。毎回この歌を聞くのも楽しみです。

9条2項の大切さがかなり分かってきた思いです。
4割の得票で7割の議席をとるという小選挙区制の中で、改憲のたくらみが「戦争ができる国にという本音」を隠し、耳ざわりのいい言葉を並べ…。
自分の言葉で語れるようにとの思いで受講していますが、まだまだ勉強不足。
軍備でなく、軍事力でなく、国際世論・平和協調で、日本の世界の平和は守れるという確信をもってよいのですよネ!?
自民党というか権力者がなぜアメリカへすりよるのでしょうか?自分達の利権のためだけなのですか?

いよいよ改憲についてです。
現在の日本国憲法は

  • 日本が「再び戦争をしない国になる」ためにはどうしたらよいか。
  • 日本が先頭をきって「戦争のない世界」にするようがんばろう。
  • 日本国民だけではなく,地球上の皆んなが幸せになろう。
このような国に導くよう,戦争を経験した人達(戦争の怖さ,無意味さを身を持って経験した者)が英知を絞って創りだされたものと思います。
この憲法に守られて,日本は戦後から急速に復国し,経済力も高まり,国民の多くはある程度の生活レベルも維持できるようになりました。日本は「戦争をしない国」として多くの国が受入れ,「日本国憲法による素晴らしい効果」を認めています。
このような世界に誇れる「日本国憲法」をなぜ変える必要があるのか?世界の情勢は急速に変化してきていますが,どのように変化しても「戦争」よりも「平和」が勝るのはあたりまえです。
改正案については,よく勉強することが必要です。
第3回が終了しましたが,だんだん面白くなってきています。学習することは,何歳になっても楽しいものですね!

今回いただいた「自衛権」についての資料の筆者、浦部法穂さんの講演があることに気がついて、「2・11ヒロシマ集会/教育基本法と憲法の改悪をとめよう」に行ってみました。講演のタイトルは、「改憲論はクーデターの企て」〜自民党「新憲法草案」を斬る!〜。
 レジュメの一部を引用しますと

  • 「改憲」論は憲法「改正」論でなく「新憲法制定」論。
  • 現行憲法の基本原理を変質させるような変更は、一部の変更であっても「改正」ではない。
  • 日本国憲法96条はあくまでも「改正」の手続を定めたもの。新憲法を96条の手続によって正当化することはできない(新憲法制定は、憲法の枠外の「超憲法的」行為)。
  • 新憲法制定はふつう革命や戦争、内乱等で統治体制の根本的変革があったときに行われる。「古くなったから」というだけで新憲法制定が行われた例はまずない。
  • いまの日本で「新憲法制定」を唱えることは、統治体制の根本的変革を企てることにほかならない。
  • 憲法による拘束から免れて、権力担当者がやりたいようにできる統治体制への変革が、「新憲法制定」のねらい。
  • いまの「改憲」の動きは「憲法改正」などという生易しいものではない。
  • 「現実」は多様かつ可変であり、そのような多面的「現実」観が重要である。「改憲」か「護憲」かは「現実的」か「非現実的」かの選択ではなく、われわれはどの「現実」を選びとるかの選択の問題。

「改憲論はクーデターの企て」を納得し、実に恐ろしいと思いました。しかし、1年前の私だったらちゃんと受け止められたかどうか。「憲法語りべ講座」の勉強、それに結成集会のときの小森陽一さんのお話で得たものは大きく、そのおかげで理解できたのだと思います。「九条の会・はつかいち」とのご縁を感謝せずにはいられませんが、自分で分かるだけでなく、周りの人にもきちんと説明できる力をつけたい。そして、みんなで憲法を守りたい。これからも「語りべ講座」の勉強がんばらなくては。


廿日市・憲法語りべ講座 第4課(2006.2.15)感想文

日本国憲法が出来たのは決して偶然ではないこと、歴史の流れの中でも必然であったことを確信しました。また、憲法は古くなったという人たち、いう層は、世界に求められている、守るべきものだということを知らしめていかなければなりませんね。少なくとも、今、不平不満を国民の中にあえて作り、それとは知らずに「ここらで一発…!」と思わされている国民に、この憲法は世界最先端だということを急いで知らせて行かなければなりませんね。

私はこの憲法語りべ講座は大変期待をして参加をしました。それは高木さんが、とても勉強になった、と常に言っているのを聞いたからです。私のような忙しいものも、廿日市で受けるチャンスが出来たおかげで生徒になれました。いつも「頑張らなければ!」という生活の中で、この時間は気持ちをリラックスして受講できるとても豊かな時間です。

同時に、いつも「頑張らなければ!」と考えざるを得ない状況があふれているために、憲法を何とか自分のものにしたいです。今日も、昨日も、一昨日も、その前も…、この間、連日のように平和がおびやかされる状況を目にし(マスコミ報道も含め)、又くらしの困難さの渦中にある人たちとぶつかっています。生活保護の問題、アル中の問題、マンションの問題、子どもの問題、障害者の問題、全て憲法を守りぬき、くらしに生かせる状況が作られたなら、憲法の条文を達成することが出来るなら、私の周りの全ての困難が解決できることばかりです。何とか憲法を守りぬきたい。

この豊かな時間によって、私は気持ちをリラックスさせながら憲法の勉強が出来ましたが、この中の生徒にはすごい人がいることを是非伝えたいと思います。

Sさんという方は、広島市内の忙しい残業のある職場に働きながら、毎週火曜日のこの日だけは、1時間の時間休をとって急いで帰ってきて受講をされています。そのことは、近所なので家族の人から聞きました。そういう人もいることをぜひ紹介します。その上で、来週は最終日ということは、淋しく残念な限りなのですが、最終日をぜひ講師と生徒といっしょにいい講座にして、次につながるような会で閉じられることを願います。

追伸
二見さん、いつもきかせる歌、すばらしい(かった)ですよ。真剣に歌われている姿が又歌詞の中味のメッセージ性を高めてくれ、おかげでそのあとの話が入りやすくなりました。

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戦争の発生原因・経過を、米国のイラク侵攻をみれば用意に理解できる。大企業が、微量な資源を含めて、多量の資源を安く潤沢に確保することを政府に強く依拠してきたことが、悲惨な戦争に至っている。アメリカでは、国連憲章を主体的に創記したのであるが、アメリカ人と議論してみることが、意見は分かれるかも知れないが、平和意識を深めることができると思います。

今日の講義はいろんな条約の話が多く、知らなかったものがたくさん紹介されて勉強になりました。日本国憲法9条が、海外でGPPACなどで明文化して評価されていることで、日本国憲法9条をまもらなければならないと思いました。今日の歌は、北山修が批判されて作ったということで、聞いてもちょっと無理があってあまり面白くないと思いました。「戦争を知らない」と思っている日本の若者をそのままあらわす「戦争を知らない子どもたち」の方が、日本の現状を逆に風刺していることになり、きっと生きのこるだろうなと思います。

今まで観念的に護憲派だったけれど、きょうの講義を聞いて、どんなに憲法が世界から見てもすばらしいものかがわかりました。また、改憲派の人を護憲に変えるのは非常にむずかしいけれど、言葉で説明できるようにもっと勉強していきたいと思いました。  “世界が日本国憲法をすばらしいと認めている時に、日本が改憲するのは世界の笑い者になる”と言う言葉が嬉しかったです。

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憲法語りべ講座も後半に入り,今回は「戦争と反戦・非戦の20世紀」という,とてつもない大きな課題でした。

戦争の歴史・・・それを正しく認識することが全てのスタートです。 日本も20世紀の前半は戦争の連続でした。 歴史の教科書などで伝えられたこと・・・それは事実だったのでしょうか? 全てを正しく知らされていたのでしょうか。

今の日本では多くの著書が簡単に手に入り,インターネットも普及し,幅広く情報が得られます。その中で,どれが正しいのか,私たちは自分自身で判断できるだけの知識を得るための勉強が必要と思います。

戦時中の政府の発表は,とても正しい内容とは言えませんが,当時はその情報しか国民には与えられませんでした。

その内容が一方的に偏ったものでも,それが正しいのか否かは判断できませんでした。 非常に悲しく,また,恐ろしい事実です。

「憲法の柱である前文」に掲げられているとおり,もし,政府が誤った方向に進むようであれば,正しい方向へ導く義務が国民にはあります。

この講座では,さまざまな意見や感想,「戦争経験者」から「戦争を知らない者」への「これだけは言っておきたいメッセージ」がヒシヒシと感じられます。
回を重ねる毎に,私の知識が膨らんできています。
次回も,多くの知識が得られますよう期待しております。


廿日市・憲法語りべ講座 第5課(2006.2.21)感想文

仕事等の都合で、5回中3回の参加。2回受講できず残念です。 今回資料としてもらった「一粒の麦」の二見さんの講演録も読んで、また講座の資料も読み返し、自分自身の言葉でわかりやすく伝える(訴える)ことが出来るようになりたいと思います。 企画してくださった高木さん、そして情熱をもって語ってくださった二見さんに感謝です。 皆さん、おつかれさまでした。共にがんばっていきましょう!

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今日は安保条約のことがよくわかりました。虫食いでいろいろ知っていても、条文を全部ていねいに読むことはなかったので大変勉強になりました。 二見さんのわかりやすい比喩にいつも感心させられます。非常に的を射たたとえで、土地出せ、金出せ、人も出せというのがやくざと比べられていて面白く、ストンと落ちました。 二見さんの声がだんだんよくなるような気がします。とってもすてきです。 ********
憲法語りべ講座も最終回です。

憲法の草案について,当時の総理大臣(幣原)が深い思いで語った言葉。

○第9条について・・・

戦争を放棄することは,正義に基づく正しい道であり,日本は大旗を掲げ,国際社会の原野をとぼとぼと歩いて行く。正しいことであるから敢えて行うものである。

○今は戦争している国が多いが,いずれは戦争の放棄についてしみじみと考えるであろう。

まさに,「日本は,戦争は放棄する!」の強い意志が汲み取られます。「戦争放棄」は日本国憲法の出発点であり,続いて幸せな生活の保障があり,学問の自由があると思います。半世紀以上も戦争が無く,平和が続いている日本,つい原点を忘れそうになっている現代社会において,再び,このことを深く心に留めることが重要だと思います。

この語りべ講座では,憲法の前文から始まり日米安保条約など,大変多くの貴重な知識を得ることが出来ました。
今後も各地で行われると聞いております。是非,多くの人達が「語りべ講座」を受講されるよう祈っています。
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九条の会・はつかいち「憲法語りべ講座」の感想および今後の活動についての提案

「憲法語りべ講座」(5回)が終了した。講師の二見さんの用意された内容はよく整理されており、明快な語り口と相まって、私たち全受講者の胸にしっかりと届いたと思う。

廿日市地域で20人というまとまった人が受講したことは、世話役高木さんの熱意の賜物である。それは同時に、「九条の会・はつかいち」のもつ大きい可能性を示していると思う。

昼間であれば参加したいという声もあり、さまざまな工夫を加えることによって、さらに大きい発展が期待できると思う。

「語りべ」としての基礎はできた。ここで大切なことは、学んだことに自分たちの工夫を加え、分かりやすい言葉で廿日市市民に働きかけることである。そのヒントとして次のようなことを提案したい。

改憲論者がきまって主張するいくつかの論点がある。その多くは、誰かの主張を聞きかじったまま、自分の頭でよく吟味しないで使っている。その主張はあまりにも幼稚であり、護憲論者の真面目な原則論による反論とかみ合わないことが多い。しかし、これを端から見ると、改憲論者、護憲論者の双方がそれぞれ自分のいいたいことをいっているように聞こえる。その結果、多くの人は、その時々の自分の直感と印象で、どちらかを選んでいるように思う。この様子は、8月15日前後のテレビの討論番組を見るとよくわかる。

改憲論者の論点に対して、原則論を主張するだけでは手ぬるい。相手が二の句をつげないほどの打撃を与える必要がある。

改憲論者の主張「きまり文句」例

  • 現憲法は、アメリカから与えられたものである。
  • 東京裁判は勝者の一方的な裁判で無効である。
  •  東京裁判のパール判事は、日本の無罪を主張した。
  • 原爆碑の「過ちは繰りかえしません」は間違っている、とパール判事がいった。
  •  「南京虐殺」は虚構である。
など

私たち「憲法語りべ」に残された課題は、このような間違った主張に対して、正しいだけでなく、端から聞いても「なるほど」と思われるわかりやすい反論と主張を持つことである。そのためにはお互いの衆知を集めなければならない、その方策を協議することを提案したいと思う。



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