語りべ講座の感想(1月24日〜2月21日 19:00〜21:00 阿品公民館)廿日市・憲法語りべ講座 第1課(2006.1.24)感想文 「やさしい日本国憲法」は読んだことがありますが(持っています)、あらためて噛み砕いて説明していただき、内容のすばらしさに感動しています。そして、これまで頭では素晴らしいことはもちろん分かっていましたが、やはりまだ自分のものになっていないな、と感じています。覚えてしまうくらい読みかえし、自分の中に取り込んでしまいたいと思います。日本だけのものでなく、この「全人類に向けたことば」を全世界に広めるべきだと思います。それなのに、まず当事者が改悪しようとしている…。大変な事態です!!一刻も早く若い人、子ども達にこの憲法のすばらしさと、いま憲法が直面している危機をきちんと伝えられるようになりたいです。(子どもを通じてその親たちが関心をもってくれないかと、いま、いろいろと考えています。大人どうしというのは、とくに思想・信条にかかわることになると、偏見・壁・守りなどなどガードを固くしてしまうので)。
国益のためという言葉を最近良く耳にしますが、その言葉をふりまわして改憲を求める声がより大きくなって来ている様な気がします。今日のお話で、前文はまさにこういった改憲が主権在民をないがしろというか、縮小したい人々に対してきちんと声を上げているということに初めて気付きました。 戦争でしか平和を築けなかった日本国民が、再び戦争をして何になるのかと考えてしまいます。イヤな事はイヤな事だとハッキリ言えない自民党と、イヤな事はイヤな事だと断然言える共産党とは全然違うと思います。もっとも自民党はイヤだと言わず好んで戦争をしかける方で有るが。小泉さんは国会答弁で戦争しないと言って、名前だけを自衛隊から軍隊へと名前を変えるだけだと言っていますが、アメリカからの要請で案を出しているのにと想います。郵政民営化問題に端を発し国民の支持を受けていると思っていますが、最近読売新聞を見ると28%の自民党支持と出ていました。自民党に今度の選挙で勝てそうな気がします。日本国憲法は絶対に守らなくてはいけないと思います。イギリスで始まった革命が、フランス革命、ロシア革命などを受けて日本国憲法が出来ました。もう戦争はイヤです。したくないので行動していきたいと思います。 ********
池田加代子さんの「やさしいことばで日本国憲法」がとてもわかりやすかったです。買って読みたいと思います。
日本国憲法前文をわかりやすい言葉で確認することができて良かったです。
人生後半に入りましたが、まだまだ憲法23条の精神により参加しました。
フィリッピンで死刑に処せられた山下奉文大将が次のような言葉を遺しています。 「皆様は、再び文化の香り高い日本をあの1863年丁独戦争によって豊沃なるヌレスリッヒ、ホルスタイン両州を奪はれたデンマークが再び武を用いる事を断念し、不毛の国土を世界に冠たる欧州随一の文化国家に作り上げたように建設されるであろう事を信じて疑いません。私共亡国の徒は衷心からの懺悔と共に異国の地下から日本復興を祈念いたします。新に軍国主義者共を追放し自ら主体的立場に代られた日本国民諸君、荒された戦禍の中から雄々しく立上がって頂き度い。それが又私の念願であります」(抜粋) 60年を経た今、日本国民自らの主体的立場如何が問われていると思います。
開講の弁で“知る・分かる・話す”にはステップがあると話した。実は近隣住民の小集会で、第一講の「憲法は前文+9条」の話をしてみました。話しはじめに「9条とは何か?」の質問をしてみたところ3分の2の方が“知らない”状態であった。以前、私の元職場で、憲法と国家公務員法の理解度について調査したところ、実に90%の人が知ってはいるが詳しくは“分からない”状態も経験している。
私は、各法律にもとづいて生活したり仕事をしたりすることはありますが、憲法は日常生活では空気のような存在でした。しかし、今、憲法が危ない状態が進行しているとき、「自分に何ができるのか」「何かをしなければ」という思いがこの語りべ講座に参加させました。 廿日市・憲法語りべ講座 第2課(2006.1.31)感想文
権利は英語でright(正しい)、まさに正当なものが権利なのですね。
近代日本史の知識・事象を照らしながら、現代憲法条文を考えてみるのも理解を深めるのによいかと思う。 学校で習ったのは商法を少し習っただけで、基本的人権という名前は知っていましたが、内容は知りませんでした。日本国憲法は世界に誇るべき憲法であることを知りました。僕も憲法を守るために闘いたいと思います。体が弱いのであと何年生きられるか知りませんが頑張りたいと思います。 ********
24条の男女平等で、これだけ両性の本質的平等が保障されているのに、現実ではなかなかむずかしいものがあります。それに加え、このごろ流れ的に「家」を大切にしようという風潮を何かにつけて感じ、恐ろしい気持ちになっています。こどものもって帰った県の教育広報にもそういうことがのっていたように思い(ちょっと確かなことは忘れてしまいました)ぞっとした気持ちになりました。 教育基本法も変えられたらどのようになっていくのでしょうか…。 意見交換のときに、これからの世代に現実に起こった戦争を伝えていかなければ…という話がありました。私が小さいころにどのようにそのことを伝えられていたかというのを思い出すとき、読んでいた児童文学の中に「戦争をテーマ」にしていない本の中にも、避けられない日本の背景として必ず戦争体験が含まれていたことを先日読み返して確認しました。そういうものに自然にふれる機会がたくさんあったことで、特別意識しなくても心に流れ込んでいたように思います。そういう環境がなくなった今、伝えることはとてもむずかしいと思います。努力してこれからのこどもたちに伝え、守っていくことをしていかなければならないと思います。 ********
大幅に遅刻してしまい(20:00頃)、貴重な講義の大半を聞き逃してしまいました。「もったいない…!!」と後悔・反省しきりです。これから今回の課題部分をプリントを見直して自習しようと思います。(次の講義の内容に理解がつながるように)。
日本国憲法第13条「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」。 廿日市・憲法語りべ講座 第3課(2006.2.7)感想文 私は日本国憲法こそ世界に広めていくものだと思っています。でも私の周りの友達や子どもの友人など、自民党案や考え方に流されています。それを説得するのはとても難しいです。今日は多くのことを学びました。これらが伝えられるようになりたいです。 平和への理念なき、隣人への愛なき政治体制ゆえ、強いアメリカ軍事体制に引き回されて、若い人々の将来が非常に暗澹たる状態にあると思い、9条を守ることに必死になっています。
「自衛権」についての資料、大変勉強になりました。「二項を含めた解釈としては、結果的には、どんな戦争もできないことになる」ということで、二項の重要性がよくわかりました。
9条2項の大切さがかなり分かってきた思いです。
いよいよ改憲についてです。
この憲法に守られて,日本は戦後から急速に復国し,経済力も高まり,国民の多くはある程度の生活レベルも維持できるようになりました。日本は「戦争をしない国」として多くの国が受入れ,「日本国憲法による素晴らしい効果」を認めています。 このような世界に誇れる「日本国憲法」をなぜ変える必要があるのか?世界の情勢は急速に変化してきていますが,どのように変化しても「戦争」よりも「平和」が勝るのはあたりまえです。 改正案については,よく勉強することが必要です。 第3回が終了しましたが,だんだん面白くなってきています。学習することは,何歳になっても楽しいものですね!
今回いただいた「自衛権」についての資料の筆者、浦部法穂さんの講演があることに気がついて、「2・11ヒロシマ集会/教育基本法と憲法の改悪をとめよう」に行ってみました。講演のタイトルは、「改憲論はクーデターの企て」〜自民党「新憲法草案」を斬る!〜。
「改憲論はクーデターの企て」を納得し、実に恐ろしいと思いました。しかし、1年前の私だったらちゃんと受け止められたかどうか。「憲法語りべ講座」の勉強、それに結成集会のときの小森陽一さんのお話で得たものは大きく、そのおかげで理解できたのだと思います。「九条の会・はつかいち」とのご縁を感謝せずにはいられませんが、自分で分かるだけでなく、周りの人にもきちんと説明できる力をつけたい。そして、みんなで憲法を守りたい。これからも「語りべ講座」の勉強がんばらなくては。 廿日市・憲法語りべ講座 第4課(2006.2.15)感想文 日本国憲法が出来たのは決して偶然ではないこと、歴史の流れの中でも必然であったことを確信しました。また、憲法は古くなったという人たち、いう層は、世界に求められている、守るべきものだということを知らしめていかなければなりませんね。少なくとも、今、不平不満を国民の中にあえて作り、それとは知らずに「ここらで一発…!」と思わされている国民に、この憲法は世界最先端だということを急いで知らせて行かなければなりませんね。 私はこの憲法語りべ講座は大変期待をして参加をしました。それは高木さんが、とても勉強になった、と常に言っているのを聞いたからです。私のような忙しいものも、廿日市で受けるチャンスが出来たおかげで生徒になれました。いつも「頑張らなければ!」という生活の中で、この時間は気持ちをリラックスして受講できるとても豊かな時間です。 同時に、いつも「頑張らなければ!」と考えざるを得ない状況があふれているために、憲法を何とか自分のものにしたいです。今日も、昨日も、一昨日も、その前も…、この間、連日のように平和がおびやかされる状況を目にし(マスコミ報道も含め)、又くらしの困難さの渦中にある人たちとぶつかっています。生活保護の問題、アル中の問題、マンションの問題、子どもの問題、障害者の問題、全て憲法を守りぬき、くらしに生かせる状況が作られたなら、憲法の条文を達成することが出来るなら、私の周りの全ての困難が解決できることばかりです。何とか憲法を守りぬきたい。 この豊かな時間によって、私は気持ちをリラックスさせながら憲法の勉強が出来ましたが、この中の生徒にはすごい人がいることを是非伝えたいと思います。 Sさんという方は、広島市内の忙しい残業のある職場に働きながら、毎週火曜日のこの日だけは、1時間の時間休をとって急いで帰ってきて受講をされています。そのことは、近所なので家族の人から聞きました。そういう人もいることをぜひ紹介します。その上で、来週は最終日ということは、淋しく残念な限りなのですが、最終日をぜひ講師と生徒といっしょにいい講座にして、次につながるような会で閉じられることを願います。
追伸 戦争の発生原因・経過を、米国のイラク侵攻をみれば用意に理解できる。大企業が、微量な資源を含めて、多量の資源を安く潤沢に確保することを政府に強く依拠してきたことが、悲惨な戦争に至っている。アメリカでは、国連憲章を主体的に創記したのであるが、アメリカ人と議論してみることが、意見は分かれるかも知れないが、平和意識を深めることができると思います。 今日の講義はいろんな条約の話が多く、知らなかったものがたくさん紹介されて勉強になりました。日本国憲法9条が、海外でGPPACなどで明文化して評価されていることで、日本国憲法9条をまもらなければならないと思いました。今日の歌は、北山修が批判されて作ったということで、聞いてもちょっと無理があってあまり面白くないと思いました。「戦争を知らない」と思っている日本の若者をそのままあらわす「戦争を知らない子どもたち」の方が、日本の現状を逆に風刺していることになり、きっと生きのこるだろうなと思います。 今まで観念的に護憲派だったけれど、きょうの講義を聞いて、どんなに憲法が世界から見てもすばらしいものかがわかりました。また、改憲派の人を護憲に変えるのは非常にむずかしいけれど、言葉で説明できるようにもっと勉強していきたいと思いました。 “世界が日本国憲法をすばらしいと認めている時に、日本が改憲するのは世界の笑い者になる”と言う言葉が嬉しかったです。 ********憲法語りべ講座も後半に入り,今回は「戦争と反戦・非戦の20世紀」という,とてつもない大きな課題でした。 戦争の歴史・・・それを正しく認識することが全てのスタートです。 日本も20世紀の前半は戦争の連続でした。 歴史の教科書などで伝えられたこと・・・それは事実だったのでしょうか? 全てを正しく知らされていたのでしょうか。 今の日本では多くの著書が簡単に手に入り,インターネットも普及し,幅広く情報が得られます。その中で,どれが正しいのか,私たちは自分自身で判断できるだけの知識を得るための勉強が必要と思います。 戦時中の政府の発表は,とても正しい内容とは言えませんが,当時はその情報しか国民には与えられませんでした。 その内容が一方的に偏ったものでも,それが正しいのか否かは判断できませんでした。 非常に悲しく,また,恐ろしい事実です。 「憲法の柱である前文」に掲げられているとおり,もし,政府が誤った方向に進むようであれば,正しい方向へ導く義務が国民にはあります。
この講座では,さまざまな意見や感想,「戦争経験者」から「戦争を知らない者」への「これだけは言っておきたいメッセージ」がヒシヒシと感じられます。 廿日市・憲法語りべ講座 第5課(2006.2.21)感想文 仕事等の都合で、5回中3回の参加。2回受講できず残念です。 今回資料としてもらった「一粒の麦」の二見さんの講演録も読んで、また講座の資料も読み返し、自分自身の言葉でわかりやすく伝える(訴える)ことが出来るようになりたいと思います。 企画してくださった高木さん、そして情熱をもって語ってくださった二見さんに感謝です。 皆さん、おつかれさまでした。共にがんばっていきましょう! ********
今日は安保条約のことがよくわかりました。虫食いでいろいろ知っていても、条文を全部ていねいに読むことはなかったので大変勉強になりました。
二見さんのわかりやすい比喩にいつも感心させられます。非常に的を射たたとえで、土地出せ、金出せ、人も出せというのがやくざと比べられていて面白く、ストンと落ちました。
二見さんの声がだんだんよくなるような気がします。とってもすてきです。
******** 憲法の草案について,当時の総理大臣(幣原)が深い思いで語った言葉。
○第9条について・・・
この語りべ講座では,憲法の前文から始まり日米安保条約など,大変多くの貴重な知識を得ることが出来ました。 九条の会・はつかいち「憲法語りべ講座」の感想および今後の活動についての提案 「憲法語りべ講座」(5回)が終了した。講師の二見さんの用意された内容はよく整理されており、明快な語り口と相まって、私たち全受講者の胸にしっかりと届いたと思う。 廿日市地域で20人というまとまった人が受講したことは、世話役高木さんの熱意の賜物である。それは同時に、「九条の会・はつかいち」のもつ大きい可能性を示していると思う。 昼間であれば参加したいという声もあり、さまざまな工夫を加えることによって、さらに大きい発展が期待できると思う。 「語りべ」としての基礎はできた。ここで大切なことは、学んだことに自分たちの工夫を加え、分かりやすい言葉で廿日市市民に働きかけることである。そのヒントとして次のようなことを提案したい。 改憲論者がきまって主張するいくつかの論点がある。その多くは、誰かの主張を聞きかじったまま、自分の頭でよく吟味しないで使っている。その主張はあまりにも幼稚であり、護憲論者の真面目な原則論による反論とかみ合わないことが多い。しかし、これを端から見ると、改憲論者、護憲論者の双方がそれぞれ自分のいいたいことをいっているように聞こえる。その結果、多くの人は、その時々の自分の直感と印象で、どちらかを選んでいるように思う。この様子は、8月15日前後のテレビの討論番組を見るとよくわかる。 改憲論者の論点に対して、原則論を主張するだけでは手ぬるい。相手が二の句をつげないほどの打撃を与える必要がある。
改憲論者の主張「きまり文句」例
私たち「憲法語りべ」に残された課題は、このような間違った主張に対して、正しいだけでなく、端から聞いても「なるほど」と思われるわかりやすい反論と主張を持つことである。そのためにはお互いの衆知を集めなければならない、その方策を協議することを提案したいと思う。 |